Moog

ムーグの技術でウィンブルドン・センターコートの屋根を開閉

日本ムーグ株式会社(社長:ウィリアム・ブレディ、本社:神奈川県平塚市)の親会社である米Moog Inc.は、ウィンブルドンのセンターコートに新たに導入された開閉式屋根(重量1,100トン)の駆動システムとして、高性能の電動アクチュエーションソリューションを提供しました。6月29日(月)大会7日目、ウィンブルドン・テニスのセンターコートでの試合が雨で中断すると、大会中初めて屋根が閉じられました。

開閉式屋根は北側と南側の2つのセクションで構成され、5,200平方メートルの生地でコートを覆います。ムーグのテクノロジーにより、長さ77メートルの2組の平行なレールに沿って2つのセクションを動かし、誤差2.3mm以内で10分以内に開閉を完了させます。開閉式屋根に含まれる10本のトラス構造の桁には、1本当たり110トンの重さがあります。

屋根を正確かつ効率よく開閉するのに必要な力を発生させるため、ムーグは、108個の電動アクチュエータ(出力35トンおよび14トンの2種類)と、レール上の台車を駆動する40台のサーボモータからなる合計148軸制御のソリューションを設計しました。各軸につきサーボドライブ1台、リアルタイム制御を行うムーグサーボコントローラ(MSC)20台、ソフトウェアを搭載したプログラマブル・ロジック・コントローラ(PLC)20台が使用され、これらは40個の制御盤内に収納されます。ムーグの装置とソフトウェアで桁の終端アーム、抵抗アームや台車の動作をはじめとした屋根の動きを閉ループ制御し、PLCで全体的な制御およびデータ収集を行います。

本アクチュエーションシステムは、英国、ドイツ、イタリア、アイルランドおよび米国のムーグのエンジニアによって設計されました。

Reader Enquiries

Moog Control System (Shanghai) Co., Ltd.
No. 68 Building, No. 96 Yi Wei Road
Wai Gao Qiao Free Trade Zone
Shanghai 200131
China
+86 21 2893 1686
jxu@​moog.com
www.moog.com

Notes for Editors

ムーグについて

Moog Inc.(ニューヨーク証券取引所上場)は1951年に設立され、本社をニューヨーク州イーストオーロラ市に置いています。精密制御機器/システムの設計、製造、構築を世界規模で展開する企業です。同社の高性能システムは航空機や人工衛星、宇宙船、打ち上げロケット、一般産業用機械、風力発電、火力発電、石油・ガス開発、試験機、医療機器などの制御に利用されています。

日本ムーグは、Moog Inc.の完全子会社です。1970年に設立され、Moog Inc.の機器とシステムの日本国内での開発と製造、流通、サービスを行っています。

詳細は、www.moog.co.jpをご参照ください。

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